六根舎 田原 雅仁さん

皆様はじめまして。六根舎の田原ともうします。 加美町薬萊山のふもとでお米つくりをしております。 栽培面積の半分は、手間暇をかけて無農薬栽培、天日乾燥で。 もう半分は、農薬を使っての慣行農法です。

こう書くと、僕はオーガニックウィークに参加する資格があるのか、ちょっと不安になります。そもそもオーガニックってなんなのだろう。

一般的にオーガニックとは有機農法と和訳されますが、僕はこれにずっと違和感を覚えていました。 有機農法とは農業の方法論の範疇で、オーガニックとはそれをも内包した’生き方’をあらわすような、大きな言葉だと感じていたからです。

調べてみたところ、IFOAMは、オーガニックの原則として「生態系」「健康」「公正」「配慮」の4項目を掲げています。これ見た瞬間、僕の違和感は正しかったのだと腑に落ちました。オーガニックとはただの有機農法という意味ではなかったのです。

僕は大阪府の出身。非農家の生まれで、7年前に宮城に移住してきました。 人生の仕事としてお米をつくりたい、ド素人でも頑張ってみたらなんとかなるだろうという考えでした。宮城に来てから生まれて初めて田んぼを見て、お米つくりをゼロから学びました。

初めて目にする色々な人の農業、農法を学ぶ中で二つの大切な事が心に残りました。それは、「多様性」と「持続性」です。

田んぼに色々な生き物が共生しているように、農業も色々な農法が存在していてもいい。食べる人が好きな物を選べる「多様性」が豊かさじゃないか。 素晴らしいことでも続けなければ意味がない。何千年も続いてきた稲作の歴史をこれからも受け継いでいける「持続性」が農業には必須なのではないか。

逆に最も忌むべきは、排他的で偏りが過ぎる状態です。 自分の農法以外を認めず周囲に対しても閉鎖的、こうした方々は有機農業をしていても果たしてオーガニックと言えるでしょうか。公正ではなく、配慮もない独善的な有機農業はオーガニックではないと僕は考えます。

多様性の模索として、僕は有機農法と慣行農法に取り組んでいます。それが日本の稲作を連綿と持続させていく道になると信じているからです。

六根舎

URL: http://rokkonsya.com/

Facebook:https://www.facebook.com/rokkonsya/