自然農場 風天 中山 建さん

「自然農場 風天(ふうてん)」という屋号で、固定種/在来種の野菜を主に栽培している、中山建(はじめ)と申します。村田町の里山にある農場には、犬やウサギ、ヤギも暮らしています。

僕の育てる固定種/在来種は、日本や世界で種から種へと受け継がれてきた古い品種群です。現在スーパーなどでほとんどを占める”F1種”は、慣行農業、つまり農薬や化学肥料を適切に使う農業を前提として、品種改良されてきました。しかし固定種/在来種は、農薬や化学肥料がない時代から脈々と続いてきた品種です。それらを育てるために、必然的に昔と同じやり方を採用しています。

ある日畑で仕事をしていて、地元のお爺ちゃんと立ち話になり、彼がポツリと言った一言が印象的でした。「昔はみんな、中山君と同じやり方だったんだよなあ。」言われてみれば、江戸時代などは当然”有機農業”が当時の”慣行農業”だったはず。日本における農薬や化学肥料の普及の始まりは、戦後からであると聞いています。つまり、歴史の上でごく最近までは”有機農業”がスタンダードだったわけです。

こう書くと、僕が昔ながらのやり方だけにこだわる頑固農家のようですが、F1種や慣行農業を否定するわけではありません。それらの恩恵を受けていない人間は、現代日本ではほぼいないはずですから。

また僕は自分から積極的に”有機農業やってます!”ということは少ないです。有機農業と言うと、まあ「命」「宇宙」「生命」あたりはともかく「波動」「水素」「還元」といった怪しげな疑似科学的用語や、下手をすると宗教的な方向にいってしまいがち。それらが好きな方はいいのですが、僕はあくまでも固定種/在来種の旨さを広めるために農業をやっています。その理念を面白がってくれて「おお昔の野菜!今の野菜と違って、野菜臭くて味が強いけど、これはこれで旨いじゃないか!」となってくれれば十分に幸せです。有機だ愛だと騒ぎ立てずに、素直になればいいのです。

自然農場 風天

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